世界的にも、たいへん希少な天然石

唯一ここ秋田県比内町にある、山全体が十和田石でできた、
薬師森(山)でのみ埋蔵が確認されている「十和田石」。
誕生の起源は一千万年前……海底でおきた噴火による
火山灰が凝固してできたもので、正式名称を「緑色凝灰岩」といいます。
建築石材にとどまらず、土壌改良資材・環境石材として、
近年では多くの優れた機能が明らかになってきています。
やすらぎの青

天然が織りなすその美しいグリーンとブルーは、
石に含まれる鉄やその他の金属が、
酸化されずに火山灰に閉じ込められたため。
雪の結晶と同じで、それぞれが一つとして同じ模様にはならなず、
光や水による濡れ具合でさまざまな表情を演出してくれます。
とくに水に濡れた十和田石は、色合いと表情を変え、
格別な風合いと共に優しく美しく輝くため、「やすらぎの青」とよばれています。
ゆらぎ効果のあるその色合いと結晶は、
人の心に安らぎをもたらす効果があると言われています。
優しさに触れて……美しさは機能美から

石の中では、秀でて柔らかく、水に濡れても滑りにくいことから、
古くから温泉場・浴場で活用されてきました。
近年の研究から、数々の優れた機能が発見されており、
「魔法の石・奇跡の石」とまで言われています。
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保湿・保温効果
防カビ・シックハウス対策 -
遠赤外線・
マイナスイオン放出機能 -
脱臭効果
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水質改善
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水分や空気の吸収
(悪臭なども吸着) -
防音・反響防止機能
大きな特徴として、多孔質=小さな穴が沢山あり、
色々なモノを吸着する働きがあることが認められています。
十和田石の中にある穴(空間)の面積は、
1グラムあたり4平方メートルもの空間があるのです。
私たちと地球の未来へ、環境石材として

数々の研究から、その機能が明らかになってきている十和田石。
各分野から注目を集め、環境石材としての活用は大きな広がりを見せています。
十和田石は、廃材をまったく出しません。
切断後の端材を細かく砕いたものや、石を削る際に出る粒、
研磨時の泥を集めて乾燥させた粉末まで、
さまざまな加工を施した後、各方面でお使いいただいております。
このほかにもさまざまな分野、用途に用いられています。
環境石材としての十和田石は、各分野で成果を出し、
喜ばしいことに現在では多方面から多数のオーダーをいただいています。