日本酒と十和田石の
マリアージュ


Labo and Cafe YAMAMOTO「山本酒造店」

日本酒の醸造所(ブルワリー)とカフェを併設
日本酒の新時代を彷彿とさせる施設です。

「Labo and Cafe YAMAMOTO:山本酒造店」日本酒のイメージと、十和田石の薄水色の清涼感がマッチしたモダンな空間

十和田石を用いたこだわり空間

「Labo and Cafe YAMAMOTO(山本酒造店)」は、八峰町にある「山本酒造店」が日本酒の醸造所(ブルワリー)とカフェを併設した、日本酒の新時代を彷彿とさせる施設です。
生酒のテイスティングをメインに、車を運転してきた人も楽しめるように、コーヒーと「ピエール・エルメ・パリ」でのマカロンのセットなどのカフェメニューも提供しています。「山本酒造店」の酒粕を使用した同店限定のこだわりのマカロンはお酒の苦手な人にも要注目です。
カフェは木造一部2階建てで、総面積は446平方メートル。テーブルや椅子などの内装に秋田杉や十和田石など地元秋田の材料がふんだんに使われています。日本酒のみずみずしいイメージと、十和田石の薄水色の清涼感がマッチしたモダンな空間に仕上がっています。
社長の山本友文さんに、お話をお伺いしました。

山本酒造店

「Labo and Cafe YAMAMOTO」は一般の方が酒造りを体験し、完成した日本酒をサーバーから注いで味わったり、コーヒーやスイーツで寛いだり出来る実験的な施設です。ずっと『山本』ファンに喜んでいただけるような施設を作りたいと思っていました。しかし、建てるにあたっては、ちょっとついでに寄ってみようという場所ではなく、ここに来ることそのものが旅の目的となるような場所を目指しこだわりました。

日本酒好きが集い、満足してもらえる施設。最高のおもてなしができる空間にするための、庭園や店内のインテリア。沢山の石や樹木を使った庭は、白神山地の里山を再現したものです。地元の木材そして地元の材料である十和田石、天然の素材をふんだんに使った建物はモダンながら日本らしさのある、心落ち着く素敵な空間になったと思います。山本は今、海外でも人気ですが、インバウンドのお客様が遠路はるばる来ても満足してもらえる施設になったと思います。

山本酒造店
山本酒造店

秋田の職人魂が凝縮した空間

新しい施設で使用するテーブルと椅子は、全てオリジナルデザインです。テーブルの天板は十和田石、椅子のファブリックは白神山地を図案化したもので特別に織ってもらいました。ここの設計には酒蔵の雰囲気は必要ないのでとデザイナーさんにはお話したんですけど、設計チームがそういいながらも酒蔵っぽい感じも織り込んで設計してくれました。

山本酒造店

カウンターのサーバーの木の3段の目隠しみたいなものは、跳び箱みたいに1段ずつ外して高さを調整できるんですが、これは麹を作る麹蓋がモチーフになっています。そしてこの椅子、これは酒樽のイメージをモダンなデザインに落とし込んでデザインされています。椅子は能代のお櫃を作ってる会社で製作してもらいました。テーブルの天板は十和田石です。このテーブルセットは白い金属のフレームだけは秋田以外のものですが、オール秋田での製作を目指しました。

山本酒造店

お手洗いの中でも十和田石を使用しています。この洗面台の木の桶は曲げわっぱを製作している会社で作ってもらったものです。日本酒作りのこだわりと同様に、すべてに秋田のクラフトマンシップが凝縮されています。

山本酒造店

カフェの2階は、黒を基調にした別のテーマのインテリアにしています。社長室にはバイクを置いています。25年前に製造されたホンダのDream50ですが、1度もエンジンを掛けたことが無い未走行車を譲っていただきました。日本のものづくり精神を感じる逸品です。

ぜひ「Labo and Cafe YAMAMOTO」に来ていただいて、地元の白神山地の麓で育まれたお水とお米で、 楽しく、真面目に、酒造りをしているところを皆さんにも感じとってていただければと思っています。

フォトギャラリー

本文中に掲載できなかった写真はこちらからご覧ください。



機能性を活かして
−生活の場での十和田石−