オリジナル浴槽の素材として

アステックは、客室風呂、露天風呂、大浴場におけるオーダー浴槽をはじめ、ユニットバス、シャワーブースなど、独自の開発に基づくオリジナルな設計思想をもとに、旅館・ホテルなどのビジネスユースから個人のお客様まで、お風呂まわりをトータルにサポートする浴槽メーカーです。1988年の創業以来、ホテル・旅館・個人住宅・介護施設におけるオーダー浴槽をはじめ、ユニットバス、シャワーブースなど、 独自の開発に基づくオリジナルな設計思想のもとお風呂まわりをトータルにサポートしてきました。浴槽内部には耐久性と防水性に優れたステンレスまたは、FRPを採用。そこに職人が匠の技で十和田石 を貼って仕上げていきます。出荷前には必ず一つひとつ細かい検査を行い、基準を満たした製品のみをご提供いたします。「手」が作り上げた浴槽です。私どもは主に天然素材を利用した自由設計で、数多くのハイエンドの浴槽を提供してきました。

十和田石の魅力と可能性について

古来より暮らしのなかで親しまれてきた慣習「湯浴み」。それは身を清めるだけではなく、心を休める大切な時間として、日本人の日常になくてはならないものです。現代において、日々の喧噪から放たれる旅先では、その想いはいっそうのものとなり、湯浴みの場の演出は宿の大切な「しつらえ」として、さまざまな趣向を求められています。アステックはオーダー浴槽を「選美槽（えらびそう）」という製品ブランドで製作しています。工場生産されたステンレスもしくはFRP製防水槽を内部に使用しているため、水が浴槽外に漏れるおそれがなく建物の高層階にもご採用頂けます。このオーダー浴槽を始めた時に、施主様からは十和田石を使って欲しいという要望が多くあり、内張りに十和田石を発注したのが中野産業さんとのお付き合いのきっかけでした。

ホテルや旅館で高く評価されてきたオーダーメイド浴槽。その製作ノウハウと技術を、そのまま家庭用に開発したのが、アステックのデザイン浴槽「ERN Series（イーアールエヌシリーズ）」です。框（かまち）には心地よい芳香を放つ桧を使用、浴室には芳しい香りが漂い、気分はまさに森林浴です。浴槽内側には見た目にも落ち着く十和田石を採用、水に濡れると色味が濃くなり、水の屈折との相乗効果によりいっそう鮮やかな湯の色が癒しを演出します。入浴という日本の大切な文化を継承するに相応しい、静かな落ち着きと深い安らぎを感じていただけるよう、心からリラックスできる独自の機能を満載しました。素材とデザインが織りなす、深い安らぎをご堪能いただけると思います。

2015年には、この十和田石を使用したデザイン浴槽のERNシリーズが、COOL JAPAN AWARD を受賞、海外での引き合いも多くなってきております。弊社もシンガポール・インドネシアにショールーム、イタリアにオフィスがあり世界の様々な石に関わっています。ですが、十和田石のようなあたたかみのある石材は世界でもあまりみかけません。インバウンド需要が増え日本の湯の文化が広まっていくとともに、十和田石の良さが一緒に世界に広がっていく可能性も大いにあると思います。