地域の人々の憩いの場に
なっている温泉施設


ひない温泉
比内のゆ

地域の人たちのためにつくられた温泉施設
「ひない温泉 比内のゆ」では、地元の石である十和田石が、
大舘の人たちの日常生活の中に自然に溶け込んで使われています。

地域の人たちのためにつくられた温泉施設「ひない温泉 比内のゆ」では、地元の石である十和田石が、大舘の人たちの日常生活の中に自然に溶け込んで使われています。

大館市に温泉施設を

「ひない温泉 比内のゆ」外観

「大館市に地域の人たちが気軽に入れる温泉施設をつくりたい」と、町会議員を務めた先代がボーリング調査を繰り返し、平成17年にオープンしたのが「ひない温泉 比内のゆ」になります。オープンは朝6時で、近隣の農家の方々が仕事前に朝風呂を楽しみ、夕方には家族連れのお客様も多く訪れます。
十和田石の特性に挙げられる滑りにくさは、老若男女さまざまな方々が利用する当館のような温泉施設には非常に向いています。十和田石をひと言でいうと、“優しい石”という言葉が合います。当館の構想の根底には、地域方々に愛される温泉施設ということが第一にありましたので、地域の石である十和田石を使うことは自然の流れでした。「堅い」「滑る」というイメージのある大理石やタイルに比べると、その意味では十和田石は優れていると言えますが、一方、“優しい”分、強度とメンテナンスについての心配は少しあったので、構想段階で近隣の入浴施設をリサーチし、十和田石を使っている浴場にも実際に入浴し、石の性質も細かく確認しました。

10年経過した十和田石

心配していた強度は、オープンして10年が経ちましたが、これまで石の破損はありませんでした。十和田石の上に、掃除器具やアメニティ類を落としたことは何度もありましたが、落としたモノも石も、壊れたり傷ついたという記憶はありません。十和田石には柔軟性があるというか、衝撃を吸収している感じがあります。
メンテナンスにつきましては、年月分の温泉成分と人間の油分が染み込むのは仕方ないことですが、当館では石の張り替えは行っていません。日々の掃除も酸性やアルカリ性の強い薬品は避け、特に浴槽や石の表面の油膜は、十和田石のパウダーを使って軽く摩耗するような掃除を行っています。自然の石を自然の石の粉末で洗うという、非常にナチュラルで、体にも地球にも優しいメンテナンス方になります。

ロビーの壁面

また、当館では浴槽のみならず、ロビーの壁面の一部にも十和田石を使っています。浴場の十和田石は、使われることで温かみを増した感がありますが、壁面の十和田石はオープン当時と変わらない風合いを保っています。
使い方によってさまざまな表情を見せるのも十和田石の魅力の一つだと思います。

評価はお客様から
−ホテル・温泉・浴場における十和田石−